「ユルトミリス®治療を受ける視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)患者さんへ」
(2023年5月作成、東北医科薬科大学医学部脳神経内科学教授 中島一郎先生監修)の内容を再構成しています
ユルトミリス®のはたらき
ユルトミリス®は補体に結合することで、アストロサイトや中枢神経系を破壊するのを抑えます。
それぞれの役割
アクアポリン4(AQP4):
水の通り道となるタンパク質の総称
アストロサイトの足に多く存在する
抗AQP4抗体:
NMOSDの原因となる自己抗体
アクアポリン4(AQP4)に結合して、補体を刺激する
補体:
異物の侵入に備えて待機している
必要に応じて、好中球/好酸球/マクロファージなどの免疫細胞を呼び、異物を壊すなどして、生体防御にはたらく
過活動状態ではアストロサイトを傷つけ壊す
アストロサイト:
血管から取り込んだ栄養や水分を神経に与える
神経細胞を支える役割をもつ
ユルトミリス®:
補体に結合し、はたらきを抑える(補体阻害薬)